やりすぎ着付けに要注意!!
『やりすぎ着付け』とはどういうことでしょか?
『やりすぎ』というぐらい、しっかりと着付けた方がいいんじゃないの?と思いますよね?
もちろん、丁寧に、着崩れないように、きれいに・・・と、
色々なことを気にしながらきっちりとした着付けを致します。
でも、過剰にやり過ぎるのは一歩間違えれば、
着付け師の自己満足の着付けになりかねません。
例えば、『補正』
言わずもがな、とっても大切です。
でも、あまりに完璧な補正を目指し過ぎて、骨盤の下辺りまでガーゼぐるぐる巻きで
トイレも行けないような補正になってしまった場合、
お客様は本当にそこまで完璧な補正を求めていらっしゃるでしょうか?
多分、トイレに行きやすい方がいいんじゃないかと思います。
だからと言って適当でいいと言うわけではありませんよ。
やっぱり、補正がきれいに入っていないと着崩れてしまったり、見栄えが悪かったりします。
じゃあどうするの?
私の考えですが、簡単に言うと『良い加減』を見極めるということです。
やりすぎず、やらなさすぎず・・・
そして、優先順位を考える。
さっきの例だと、『完璧にする補正』『トイレに行きやすい補正』を比較したとき、
何時間もお着物でお過ごしのお客様なら、『トイレに行きやすい』を優先して補正をするということです。
最終的に着付けの仕上がりを判断するのはお客様です。
きれいに着付けなければいけませんが、『きれいさ』だけではダメなのです。
お着物を着ていらっしゃる時間、楽しく快適にお過ごし頂けるように・・・
という『目には見えない部分』のことも考えた着付けを目指したいと思います。
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