『着崩れない』のは偶然?
こちらのお客様は、8:00頃にご自宅へお伺いし、着付け、ヘアセットのお支度をさせて頂き
その後ご葬儀会場へ向かわれました。
ご帰宅される18時頃までの約10時間、お着物のままで過ごされましたが、全く着崩れなかったとのことです。
仕上がりに大変お喜び頂き、お支度後に『またの機会があれば是非お願いします』とお言葉を頂き、私も嬉しい限りです。
10時間という長時間、全く着崩れなかったのは もちろん『今回は着崩れなかった』『たまたま着崩れなかった』ということではございません。
必ず毎回着崩れないのです。
なぜ、そのようなことがいえるのかと申しますと、
私は、着崩れる理由と、着崩れない着付け方を知っているからです。
なので、偶然着崩れないのではなく、着崩れないように着付けているので『着崩れないのは必然』なのです。
分かりやすい例を挙げると、
◆着物の裾がずり落ちてくる着崩れの場合
着崩れの原因:腰ひもがゆるい
↓↓
着崩れなくするためには、腰ひもをしっかり締める。
着崩れの原因と、着崩れない着付け方(対処法)がセットで分かれば、あとは着崩れないように着付ければいいだけです。
例では裾がずり落ちてくる場合を挙げましたが、衣紋がつまってしまう、衿が開いてくる、胸元がグズグズになってしまう、帯が下がってくる等、それぞれの着崩れの原因と対処法を知っていれば、何も悩まなくてもいいのです。
当り前のことのようですが、その部分がうやむやなまま着付けをしてしまっている方も多いのが現実です。
うやむやなまま着付けをすると、『着崩れていないかな』、『クレームがこないかな』とずっと気にしなければいけなくなり、自信がつきませんし、気持ち的にもしんどくなりますよね?
他装着付けの手順だけを覚えて、早い時間で着付けができるだけでは、仕事としての着付けはできません!!
着崩れない為の明確な着付け方を覚えなければ、着付けてから1時間後、2時間後に悲惨な状態になってしまい、お客様に大変なご迷惑をお掛けしてしまうかもしれないのです。
私の今回のお客様のように早朝から夕方までの長時間お着物のままという事例も本当に多くありますので、着付けた瞬間だけではなく、きれいな着付けを持続させれる技術を習得しましょう!!
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